2009年9月 3日
果無山脈について
果無山脈は、紀伊半島の中央部に位置する。広義には、田辺市から北東に向かい西牟婁郡と日高郡の境の虎ヶ峯山脈の山々(行者山、三里ヶ峰など)を含むが、一般には笠塔山より東に転じ、和田ノ森から、安堵山を経て、東端で熊野川まで東西18kmにわたって列なる山脈をいい(本記事では後者を扱う)、古くは大和国と紀伊国の国境であった。また、この間、熊野川・日置川・富田川・日高川の4つの分水嶺を分ける。地質は中生代日高川層群丹生川層に属する。
江戸時代の地誌『日本輿地通誌』に「谷幽かにして嶺遠し、因りて無果という」と、「果無」の名の由来が説かれているが、実際には最高地点でも1000mをわずかに超える程度である。そのような山脈にこのような名が与えられたのはむしろ、この山脈それ自体についてというよりも、この山脈が紀伊山地の中心部に位置すること、それにともなってアクセスが困難であること、また、4つの河川の分水嶺となっていること、といった地理的な地位からとするのが至当であろう。
ただし、宇江敏勝は、この名を地理的な特徴ではなく、この地方に伝わる怪異譚によるものとする民俗伝承を紹介している。それによれば、果無山脈にはある怪物が棲んでいた。その怪物はハテ(年末20日過ぎ)になると現れ、旅人を喰ったことから、峠越えをする者がなくなった(ナシ)という。ここからハテナシの名がついたという。
登山道としては、田辺市龍神村の小森集落から和田ノ森を経て、果無峠に至る、東果無縦走路が一般的である。1971年(昭和46年)の和歌山国体で、登山部門のコースとして整備されたが、以後の利用に乏しく深いブッシュが再生している部分がある。スーパー林道を間近に望む箇所があるのが難点だが、際立って高いピークがないとはいえ、ブナ林を中心とする自然林の中の気持ちのよい縦走を楽しむことが出来る。
熊野古道小辺路の一部。宝篋印塔(ほうきょういんとう)がある。眺望は開けない。
関西電力の風力発電計画
2005年1月、関西電力は果無山脈に風力発電のための風車を建設する計画を発表した。紀伊民報の報じた計画によれば、予定地は和田ノ森から安堵山にかけての尾根で、高さ約100mの風車を7~14基を建設し、総延長は14基なら4.5kmにもなる。果無山脈は遺産にも緩衝地帯にもあたらないが、熊野古道から容易に眺望しうるため景観に悪影響を与える恐れがある。また、果無山脈それ自体が近隣の河川(熊野川、日置川、富田川、日高川)の分水嶺となっているため、工事にともなう伐採や作業道の開削を行った場合、貴重な照葉樹林の損失、山地の保水力の低減、河川の水質悪化などの影響が懸念されており、地元でも意見が分かれている。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
紀伊半島の中央部に位置します。大変眺めがよいようです。
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